こんにちは、レヴィメンバーの幸田です。今回のブログでは先日実施したシステム思考研修の様子をみなさまに紹介します。
今回の研修は「システム思考」についてゲームを通じて楽しく学ぼう、というのがコンセプトとなっています。この考え方ははるか昔に、人類を月に送り出すためにApollo計画という複雑で難易度の高いプロジェクトを成功させたつよエンジニアの方々が生み出した考え方です。この考え方をインストールするとみなさんもロケットのような複雑なプロダクトと真っ向から戦えるようになります。
また本記事では「システム思考」という言葉を知らない方向けにも楽しくインストールできる研修教材「ペジテの自転車」についてもみなさまに推していきたいと思います。
ご一緒した皆様
今回のシステム思考研修ではダイキン工業株式会社様にお邪魔してきました。
社内はとてもおしゃれな空間でした。個人的に短焦点プロジェクターが壁に備え付けになっていたところにとてもワクワクを感じましたね。
ダイキン様の社屋にお邪魔するのは初めてのことでしたが、心なしか空気が綺麗であるような気がします。品川駅直結という都会のど真ん中に位置するビルでしたがマスクをして長時間レクチャーをしてもあまり息苦しく感じませんでした。
いただいたお水には「エアコンの試運転を!」というシールが。この時期から啓発されていて素晴らしいですね。
研修の内容
ブログの掲題にも登場している通り、システム思考研修を楽しく学ぼうというのが今回の研修のコンセプトです。 研修では「ペジテの自転車」というボードゲームをプレイしてもらい、システム思考におけるパターンを学んでいただくということをしていただきました。ここまで何度か登場している「システム思考」で考えることはどういったメリットがあるのか? という内容についてもレクチャーをしました。
ボードゲームを使用する最大のメリットは、本来は難しいはずの取り組みを楽しく簡単に成功体験を獲得することができるということです。
講義で使った資料
研修では「ペジテの自転車」を使っています。
こちらがペジテの自転車の説明です。
ペジテ社という自転車メーカーの開発者になって、規制や要求を満たしながら顧客満足度の高い自転車を協力して開発する、というゲームです。 システム開発の経験が少ない初心者でも、システム開発の難しさや「あるある」を、楽しみながら体験することができます。
このボードゲームをプレイすると、システム開発の経験値をもつエンジニアであれば「あるある~」を感じることができ、経験の少ない初心者の場合は、システム開発の難しさやその解消の手法を獲得することができます。
他にもベテランエンジニアとビギナーエンジニアの経験値の差による認識のギャップ、なども意識できるようになります。 このような内容が約30分のゲームを通して学べちゃうんですね。
ただ、残念ながら1度のプレイで「システム思考完全に理解した」状態になれるわけではありません。 システム思考を学ぶことの本来の目的は、複雑化している社会や課題、サービスや製品をシステムとして捉えることで、適切に扱えるようにすることです。
複雑さに挑むには、様々な専門性を持った人たちをつなぎ、協働を生み出すことが必要です。
そのためには、コミュニケーションロス=分断を解消することが大切です。
そのためにシステムを見る視点をわけて考えること、その上でそれぞれの視点が乖離しないように目的を合わせることが有効になってきます。
一見して難しい考え方ですが、「システムを見る視点をわけて考える」、「目的を合わせる」という考え方をゲームを通じて学ぶことができます。
ゲームプレイ中の様子
「ペジテの自転車」プレイ中の様子を紹介します。 感染症対策をしっかり行った上で、みんなでワチャワチャと非常に盛り上がってプレイをして頂けました。 ただのゲームではなく、現実のプロジェクトで起こりうる様々な「あるある」を盛り込んでいるため、余計に没入感があったと思います。
ペジテの自転車の詳しい内容にご興味のある方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
参加者の声
研修に参加していただいた方のコメントを紹介します。
- 日頃中々言語化できていなかったプロジェクトを進める上での課題や自身の行動特性を省みる良い機会になりました。また、今後社内でどのような展開を考えるかのベースができたので良かったです。
- プロジェクトやテーマに初めて着手したり、行き詰まった時に、闇雲に議論するのでなくシステムデザインの考え方でビューに立ち返って整理することの大切さを、楽しくリアルに実感することができました。この考え方は使えそうだなとすごく感じました。
おわりに
今日のブログではボードゲームで楽しく学べるシステム思考のトレーニングについて紹介させていただきました。しかし、最終的にレヴィが伝えたいことは新規事業、プロジェクト、システム開発、これらの難しい業務をシステミングという必殺技で突破しましょう。ということです。
ただし、この必殺技はシステムデザインのインストールを行い、このメソッドをうまく実践するためのフレームワークを取り入れていただくことで初めて本来の100%の力を発揮します、そのため今後レヴィが発信していくトレーニングにも是非とも興味を持っていただけると幸いです。