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システム思考を学べるテキストとゲームをつくりました

こんにちは、モデリング人間開発の三浦です。

レヴィでは「部署」のような形の分割組織ではなく、「営業」「カスタマーサクセス」「Balus開発」と言ったファンクション(機能)にメンバーと期待が紐づけされて、それぞれが担う活動に取り組んでいます*1

モデリング人間開発ファンクション(社内通称:モデジン)は、レヴィが提案するシステムデザインプロセスを普及し、レヴィのサービスやプロダクトを使いたいと思ってくれる人たちを増やすという使命を担っています。合言葉は「お前もモデリング人間にしてやろうか!」です。

そんなモデジンが、システム思考やシステムモデリングの意義と基本を楽しく理解するためのオリジナル教材をつくりました。 今日は、できたてホヤホヤの2つの教材について簡単に紹介したいと思います。

システムとして考える~システム思考&システムモデル入門~

1つ目は、システム思考とシステムモデルの基礎が学べる初学者向けのテキスト(教科書)です。 教科書と聞くと、読んでるだけで眠くなりそうですよね。でも安心して下さい、このテキストは実質16ページしかない上に、図や例も豊富で、(そんなには)眠くなりません。システムとは何か?システム思考とは何か?そしてシステムを思考を実践する基本的な方法について、エッセンスを短く簡潔にまとめてみました。

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オリジナルテキストの目次

システムの具体例として、レヴィという会社組織をシステムとして捉えたときのお話を書いてみました。そこでは、レヴィにお金を入力すると、価値が出力されるとしています。入力されたお金に見合う価値が出力できるよう、日々頑張っています。

また、後半では「娘の部屋を設計する」という簡単な例題を通してシステムモデルの活用方法を体験することのできる練習問題をつけました。うちの三女はちょうど小学校にあがったところですが、もし自分の部屋が欲しいと言い出したら、システムモデルを使ってごまかしたいと思います。

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(左)レヴィをシステムとして見たとき、(右)練習問題のテーマ

システムデザイン体験ゲーム「ペジテの自転車」

2つ目の教材はなんと、カードゲームです。

ゲームなのに教材なの?と思われる方もいるかもしれませんが、仮想の状況下で他者の立場になりきって(ロールプレイと言います)戦略の検討や意思決定を行うゲームは、使い方によっては優れた教材になります。また、ゲームという形をとることで、学習へのハードルを下げ、楽しく積極的に学ぶことができます。

このように教育などに役立つゲームは「シリアスゲーム」と呼ばれます。今回開発したカードゲーム「ペジテの自転車」は、システムデザインのプロセスや複雑システム特有の難しさについて学ぶことのできるシリアスゲームです。

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(左)ペジテの自転車のカード、(右)プレイの様子

ペジテの自転車では、参加プレイヤーは新しい自転車システムを開発するチームの一員になりきります。そして限られた資源を使って、要求を満たすシステムをつくりあげていきます。一部の要求が隠されていて見えなかったり、途中で要求が変更されたり、特定の立場の人しか知らない制約があったりと、システム開発者なら身に覚えのあるだろう涙目展開もあります。それに対して、仮説検証やシステムモデリングなどのアクションをとることで問題を解決していきます。

ペジテの自転車の特徴的なところは、いくつかのルールセットがあるというところです。例えば、「シンプルシステム編のルール」では少ない要求と短いプロジェクト期間が設定されますが、「複雑システム編のルール」では要求の数が増え、プロジェクトの期間も長くなります。これらのルールセットは、レヴィが提案する下図:システム開発の分類に対応します。

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複雑さと価値探索の必要性によるシステム開発の分類
この図は ライトニングトークに出てみました - levii blog の記事で紹介した図の再掲です。ペジテの自転車では、この図のそれぞれの象限に対応するルールセットがあり、複雑さや価値探索の必要性によってシステム開発のやり方がどのように変わるべきなのかを体験することができます。

オリジナル教材を活用したセミナーや研修を展開します

今回紹介したテキストとゲームは、レヴィも参画している文部科学省宇宙航空科学技術推進委託費の人材育成プログラム「PERSEUS]のワークショップで教材としてデビューします。

また、これらの教材を活用したセミナープログラムや企業向け研修プログラムなども準備しています。 システム思考、システムモデリングシステムエンジニアリングなどに関して効果的に学ぶことのできるセミナーや教材についてご関心のある方は、レヴィのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡下さい。

*1:現在はファンクションという形で役割分担していますが、そのうちやり方が変わるかもしれません。