クリスマスまで、あと1ヶ月と少し
バルス大学工学部の宇宙開発研究会の新入生であるみなさんは、チームに分かれてCANSATを開発することになりました。
CanSatの打ち上げ予定日は12月24日...
そう、クリスマス・イブの日です
みなさんは、リア充らしい甘酸っぱいミッションと、非リア充らしいドス黒いミッションのどちらを選びますか?
ワークショップに参加した面々は,次のようなミッションを提案しました。
- CanSatがハート型のパラシュートを開きながら降下してきて、彼女にキャッチしてもらい、好きな相手に告白する。OKなら指輪を出して、NGなら悲しい音楽を流す。
- CanSatがイチャイチャしているカップルを全力で照らしつけてメタルコアの絶叫を聞かせ、それに全力で盛り上がる非リア充の声でオーナーに報告とする。
- CanSatがリア充カップルを追い回し、雰囲気に合わないイルミネーションを点灯して雰囲気を台無しにして、非リア充に知らせる。
- CanSatからローバーを放出して、雪にメッセージを投影する。
ミッションが個性的であるだけでなく、 CanSatとしての機能をきちんと定義したものであり、参加者の理解度は非常に高いものでした。
参加者は4グループに別れて、クリスマスイブの日に「好きな相手に告白する」というリア充ミッションと「イチャつくカップルを盛り下げる」という非リア充ミッションを担うCanSat(模擬衛星)を題材に、要求分析を行いました。
3時間という短い時間でしたが、どの班もきちんと階層化された質の高い要求図を作ってくれました。
事後のアンケートでは
「これからの衛星開発やミッションを行う上で確実に役立つと感じました。有意義な時間をありがとうございます。」
「各個人で考えたり、グループで発表したりなど他人の意見も聞くことができたので非常によかった」
「いままでPowerPointやVisioをつかってシステムツリーを作成していて大変だったので、便利なものを知れてよかった。今後の活動でぜひ利用したいし、大学に持ち帰って普及させたい。」
という声が聞かれ、参加者の満足度も高い様子でした。
本ワークショップは、東京工業大学大岡山キャンパスにて、宇宙工学講座「複雑化するシステムに挑む~モデルベースなシステムズエンジニアリングの基礎~」(主催:一般社団法人日本機械学会、共催:NPO法人 大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)、協力:株式会社レヴィ)として開催されました。
弊社も全面協力のイベントということで、ワークショップのモデレータを南部(弊社CEO、大阪府立大学助教)と三浦(共同創業者、鳥取大学助教)が務め、各グループのファシリテータを五十嵐、木村、萩原、吉澤(共同創業者)が務めました。
14名の参加があり、教室を熱気で溢れさせました。超小型衛星開発に関心のある13名の大学生に加え、1名の社会人(企業にお勤めの方)、2名の大学生スタッフ、4名のスタートアップ起業家(株式会社レヴィ)という多様なメンバーが、熱心に議論を行いました。
また、本講座開催に当たっては、会場や物品の手配等、東京工業大学の坂本啓准教授に多大なるご協力を頂きました。 この場を借りて御礼申し上げます。
今後とも同種の参加者が手を動かす形式の講座を開催していきたく思います。
「南部助教による講演の様子」
「南部助教(左)と三浦助教(右)」
「ワークショップの説明」
「ワークショップの説明を聞く参加者」
「要求図の説明をする南部助教」
「CANSATの振舞を考える参加者」
「CANSATの要求の洗い出し」
「モデルを説明する参加者」
「モデルを講評する南部助教」
「モデルを講評する三浦助教」