株式会社レヴィ ブログ

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「企画」をシステムデザインするオンラインワークショップ

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システム設計やシステムデザインと聞くと、ソフトウェアや電子回路のようなものが思い浮かぶのではないでしょうか?確かに私達レヴィもソフトや回路やメカなどの機能システムを扱うことが多いのですが、システミングの基盤となっているシステム思考では、必ずしも機能システムだけをシステムと考えるわけではありません。

システム思考では人、組織、社会、生命など様々なものをシステムとして捉えます(詳しくはブログ記事「ガイドブックのガイド(3)システムか、システムでないか」をご覧下さい)。

今回紹介する事例は、なんと「企画」をシステムとして捉えた場合のシステミング&Balusです。

「企画」をシステムとして捉え、システミングやBalusを活用することで具体化を進めていくワークショップを開催しました。

ご一緒した皆様

今回のワークショップは、バーチャルハリウッド協議会の事務局の皆様に、「システミングやBalusの味見をしてもらう」という位置づけで実施しました。

バーチャルハリウッド協議会は、多様な企業から思いのある社員が集まり、会社や組織の境界を超えて学び合いや新しい価値の創出に取り組んでいるユニークな場です。

「アイデアの具体化」という難題

今回はそんなバーチャルハリウッド協議会の皆様にぴったりなテーマとして「アイデアを具体化するためのシステムデザイン」を扱いました。

新規事業、新規製品、社内企画などを考える場で良さそうなアイデアを思いついても、それを具体化して説得力のある企画書を書くことができなかったということはないでしょうか?バーチャルハリウッド協議会の参加企業の皆様でも、特に若手社員が企画に取り組むなどの場面でそのようなことがよくあるそうです。

システミングの目線から考えるとこの問題は「必要な視点が足りていない」ために生じると言えます。若手社員の皆さんは「企画を説得力のある形で具体化していくために必要な視点のセット」を持っていないのです。

企画デザインのためのビューモデル

そこで今回のワークショップでは、「企画デザインのためのビューモデル」を提供し、Balusを使ってモデリングベースな企画設計を体験して頂きました。

※ビューモデルについて詳しく知りたい方は、システミングガイドブックをご覧下さい

企画デザインのためのビューモデルは、「コンテキスト」「価値(状態変化)」「企画内容(フロー)」「ビジネスモデル」「仮説やリスクとその評価」の5つのビューから構成されます。

Balusを使うとこのビューモデルを素早く構築することができ、オンラインでも複数人がコラボしながらモデリングを進めることができます。

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企画デザインのためのビューモデル

ワークショップの様子

今回のワークショップは完全オンラインで行われ、様々な企業や地域からの参加者がBalus上でのモデリングに取り組みました。

このブログではモデリングの細かい内容までは紹介しきれません。ご関心のある方はぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

ここではワークショップの様子を写したキャプチャ画像で紹介します。

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コンテキストビューで企画に登場するステークホルダを洗い出している様子

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「企画が起こす状態変化」という形で提供価値をモデル化している様子

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企画の具体的な内容をオペレーショナルなモデルで表現している様子

参加者の声

参加者の皆様から頂いたアンケート回答の一部を紹介します。うれしい言葉をたくさん頂きました。

  • システムデザインの考え方を用いることで、実現性の高い企画の立案に繋げることが出来ると思いました。
  • フレームワークに沿って進める中で全体を捉えながら考えることができるため、視野を広く持って企画を考えられると思いました。今後の業務において活用することで、自分の武器とできるようにしたいです。
  • 実際のワークを通してフレームワークの使い方を学べたことが良かったです。
  • システムデザイン、エンジニアリングの視点がワークにわかりやすくまとめられていて非常に参考になりました。本を一冊読んだ気分です
  • レヴィのみなさんが楽しんでシステムデザインに取り組まれていて、お好きなんだなーと感じました。
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