株式会社レヴィ ブログ

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「ものづくり・ソフトウェア開発の”見える化”に、なぜモデリングツールが必要なんですか?」「パワポやMiroと何が違うの?」ーBalus開発チームに初心者がいろいろ質問してみました。

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同時編集が可能なクラウド型のモデリングツール「Balus」
こんにちは、マーケメンバーのナラちゃんです。新シリーズ「レヴィの中の人」第2回のテーマは「モデリングツール開発」です。今回はレヴィが開発したモデリングツール、「Balus」の開発を担当している吉澤さんと弓山さんにお話を伺いました!

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「Balus」のプロダクトマネージャー吉澤さん(左)、開発者の弓山さん(右)

なぜモデリングツールが、ものづくりの設計・開発に必要なんですか?

ナラ:今日はよろしくお願いします。早速ですが、お二人はレヴィでどんなお仕事をされているんでしょうか?

吉澤さん(以下、吉):レヴィのモデリングツール「Balus」のプロダクトマネージャーをしています。Balusに関するあらゆることをやる役割ですね。サービスのコンセプトを決定から始まり、ユーザーインタビューもしますし、UI/UXデザイナーとしても関わっています。

弓山さん(以下、yumi): レヴィのCTOで、全体の技術戦略を担っています。Balusの開発者で、いまのBalusの立ち上げ期から多くの部分を実装してきました。いまは開発チームのメンバーと一緒にBalusの機能追加や改善を進めています。

▼Balusは、同時編集が可能なクラウド型のモデリングツール levii.co.jp

ナラ:Balusを使うとどんなことができるのでしょうか?

yumi:Balusは、リアルタイム同時編集で、みんなでわいわいコミュニケーションをしながらモデル図をかけるモデリングツールです。

吉:モデル図を書いて整理することで、現状の状況把握や事業やチーム、製品づくりに必要なことや課題を明らかにする。そのお手伝いができればと思っています。

ナラ:レヴィはシステム開発のコンサルや研修のイメージがあるのですが、なぜBalusをつくることになったんですか?

吉:もともとレヴィは、「システミング」という、システムデザインを上手く実践するためのフレームワークを使って企業の課題解決をサポートしています。これまでコンサルティングや研修サービスを主に提供してきましたが、考え方のフレームワークはあっても、それを実践するためにぴったりのツールが世になかったんですよね。それで、無いなら自分たちでつくろうということで開発をはじめました。

ナラ:ちなみに、今までBalusがなかったときは皆さんどうしていたんでしょうか?

吉:他のツールの組み合わせで頑張ってやっていましたね。図を書くのはExcelとかパワーポイントとかを使って。レヴィのコンサルティング自体も、ディスカッションする場合には対面で、模造紙と付箋で対面でワークショップをしていました。

yumi:そんな中、コロナ禍でオンラインワークショップの需要がでてきて。そこでツール開発にさらに力をいれることになり、Balus2.0をリリースしました。

ナラ:Balusを使うメリットは、業務課題をモデル図で表せることと、オンラインでリアルタイムでみんなで編集できることの2つがあるんですね。具体的にBalusを利用したお客様事例があったら教えていただけますか?

吉:システム開発分野で、「変化に強いシステムをどう作るか?」をテーマにでワークショップをさせていただいた例があります。以前は対面で模造紙と付箋で行っていたワークショップをBalusに置き換えてフルリモートで実施して、とてもご好評いただきました。

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モデリングツールを使ってソフトウェア開発の”見える化を実現するには?

ナラ:モデリングツールってどれくらい一般的に使われているものなんでしょうか?

吉:業界によって普及度合いは結構違う印象ですね。自動車とか航空機の業界だと比較的広く使われるのですが、ソフトウェア開発だと要求分析や設計のためにモデリングツールを使っている方はそれほど多くありません。モデリングツールを使っていても仕様書や納品物の図をつくる目的が多いと思います。ただ、システム思考の考え方自体は、ものづくりのエンジニアやシステム開発をしているひとは意識・無意識にやっていることなので、それをモデリングツールで見える化してチームでディスカッションできるようになると、ノウハウの共有や課題の解決を一気に進めることができます。

ナラ:エンジニア各々の頭の中には知見やノウハウが溜まっているけど、現状ではそれが見える化されてない、というイメージでしょうか。

吉:そうですね。おそらく現状では口頭で説明したり、Excelやパワーポイントで図を共有されてるケースが多いと思いますが、やはりツールとしての限界があります。システミングの実践には、同時編集が可能なクラウド型のモデリングツールが不可欠です。

パワーポイントやMiro、他モデリングツールとの違いは?

ナラ:他ツールと比べて、Balusの使いやすいところはどんなところでしょうか?

yumi: ローカルで動くUMLなどの記述ツールとしては、Enterprise ArchitectやAstahが有名ですね。こういったツールはUMLやSysMLといった標準規格に則った正しい綺麗な図がかけるけれど、複数人で同時編集することができないんですよね。また、モデル図をかくルールが細かく決まっているからこそ、使いこなしが難しいという面もあります。

吉:Balusだとシンプルで使いやすく、同時編集でもスムーズに動くのでチームメンバーでディスカッションしながらモデルを書いていくのに適しています。

ナラ:「なんでもモデリング教室」でも、Balusはサクサク動いてすごい!とゲストからコメントありましたが、なんでそんなにサクサク動くんでしょうか?

yumi:Googleの提供するRealtime Databaseを使って同時編集を実現しています。Reactを使って実装していますが、ドロップシャドウをなくして早く動くようにしたり、細かいところでも工夫を積み重ねています。

ナラ:同時編集というところでいうと、オンラインホワイトボードのMiroも有名ですが、こちらとの違いはどうでしょうか?

吉:一番の違いは、Balusではシステム思考の実践に重要な「視点をわけて考える」ことができるようにサービスを設計しているというところですね。オンラインでモデリングをしながら議論を深めていくためには、複雑すぎる機能はかえって邪魔になることもあります。 レヴィでも、Balus2.0を開発する前はMiroでオンラインワークショップをしていたのですが、やはり専門ツールが必要だねという話になって開発を進めました。お客様からも(Miroと比較して)Balusは本質的なところに集中できる、議論やモデリングに集中できるという声をいただいています。

ナラ:確かに、Balusでワークショップするときのリアル感やワイワイ感はすごい臨場感があります。機能的にはどのようなところで工夫されたんでしょうか?

吉:複数のモデル図のビューが一望できるように画面遷移もしやすくしています。複数人で議論しやすいように、ログインユーザーが画面のどこを見ているかカーソルの位置がアイコンでわかるようにしています。

Balusを使ってみたいけど、どうしたらいいの?無料で試せる?

ナラ:ここまで読んで、Balusを試してみたいと思ってくださった読者のかたもいるかもしれないですが、そういうときはどうしたらいいでしょうか?

吉:Balusは無料トライアルができるので、まずはそちらに申し込んでもらえると嬉しいです。また、初心者の方向けの無料勉強会「システムデザインの学校」もはじまったのでこちらもおすすめです。

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ナラ:モデリングツールの前に、そもそもモデルの書き方やシステム思考について学ぶところからサポートしてもらえるんですね。

吉:はい。まずはお悩みをきいて、Balusをどういうことに使ってみたいかヒアリングさせていただきたいです。レヴィではツールを提供するだけでなく、課題解決のお手伝いまでトータルでサポートさせていただきます。

最後に

ナラ:お話ありがとうございました!最後に、今後のBalus開発の展望と意気込みについて教えてください。

yumi: 今のBalusで描けるモデル図は付箋モデルがメインとなっています。これは強力なツールで、いろいろな領域をカバーできるものなので、様々なチームや製品開発の現場で活用いただきたいと思っています。一方で、例えばソフトウェア開発で大規模に利用しようとすると、クラス図やユースケース図などその用途に適したモデル図が必要になってきます。付箋以外の新しいモデル図も描けるように進化していく予定です。

ナラ:新しいモデル図作成の機能追加も検討されてるんですね!いつ頃実装される予定なんでしょうか?

yumi:すぐにでも実装したいので、エンジニア募集中です!笑 ゆくゆくはソースコードから自動でモデル図を自動作成したり、Pull Requestと連動できるような機能も作ってみたいですね!

吉:BalusのPMとして様々なかたからフィードバックをもらうなかで、Balusはもっと広くいろんなひとに使ってもらえるツールだと感じています。今はものづくりの分野での活用がメインですが、それだけでなく、いろんな業務、職種に使える可能性があります。その可能性をもっと広げていきたいです!

ナラ:まだまだ進化していきそうですね!Balusの今後が楽しみです。お話ありがとうございました。

▼「Balus」同時編集が可能なクラウド型のモデリングツール levii.co.jp