多くの企業が新年度と共に新入社員を迎えた4月も終わり、大型連休がはじまりますね。
各社の新入社員の皆さんは頑張っていますでしょうか?おそらくまだ「研修中」というステータスなところが多いのではないかと思います。
レヴィもこの季節は、新入社員向けの研修プログラムを提供する側としてお仕事をしています。よくある実装スキル(プログラミングや3Dモデリングなど)に関する研修ではなく、課題の理解や設計の考え方など、システムデザインに関する内容をわかりやすい形で扱っているところがレヴィによる研修の特徴です。
今年もいくつかの新入社員向けプログラムを提供していますが、今回はそのうちの1つとして、株式会社アクシスさんが運営する鳥取ITアカデミーにおいて実施したものを紹介します。日本トレーディングシステム株式会社さんなど、鳥取に拠点を構えるIT企業の新入社員の皆さんに参加して頂きました。
今回の研修を構成する次の3つのプログラムについて、それぞれブログ形式で紹介していきます。
(1)システム開発の全体像
(2)顧客の課題を理解する
(3)DXデザイン入門
今回は「(1)システム開発の全体像」の様子を簡単に紹介します。このプログラムはレヴィが提供している「ボードゲームで学ぶソフトウェア設計研修」に準じているので、そちらも合わせてご覧下さい。
Balusで自己紹介
今回の研修でもBalusをフル活用します。そこで、Balusの操作方法やグループの進め方の練習を兼ねて「モデルで自己紹介」や「共通点探しゲーム」を行いました。
ペジテの自転車
自己紹介の後は、ゲーム教材「ペジテの自転車」を使ったシステム開発の疑似体験です。ゲームの中で製品開発の流れを一通り体験することで、システム開発の全体像を俯瞰することができます。さらに、ゲームの中で起こる様々な変化や困難から、システム開発において重要なことは何か?を考えることができます。
今回は、ゲームをクリアするグループがとても多かったです。複雑編では、なんと5グループ全てが顧客満足度10以上を達成してゲームをクリアしていました。レヴィの研修がはじまる前に、チームビルディングなどを扱った研修を受けていたとのことなので、その効果かもしれません。
上流設計モデリング
ペジテの自転車で疑似体験した後は、Balusを使って実際のシステム開発(の一部)に挑戦です。特に「システムの上流設計」に焦点をあてて、コンテキストモデルをつかったステークホルダ分析、業務フローモデルをベースにした「やりたいことの理解」、画面設計と画面プロトタイピングに取り組みました。
成果発表と学びの共有
2日間にわたるこのプログラムの最後には、参加者たちが上流設計モデリングの成果と、その過程で得られた学びや気づきをグループごとに発表しました。発表に対してはレヴィから、専門家風のコメントが返されていました。
参加者の声
プログラム終了後のアンケート回答から、参加者の声を紹介します。
- システムデザインの基礎、概念をしっかり学ぶことができた。また、グループで設計に取り組む前にボードゲームをプレイして話せる雰囲気をつくっていたのはとても良かったと思う。
- これから自分の仕事になるシステムデザインの手法について、我流ではなく専門の方にしっかりと教わることができたことは非常に良かったと思う、しっかりと身につけて実践していきたい。
- これまではシステムを利用する側であり、つくる側の考えについては想像もできなかったが、ボードゲームで分かりやすく視点について理解することができたのはとてもよかった。
- 今まであいまいだったこれからの仕事の流れがイメージしやすくなった。コミュニケーションをとることにおいて、何がいま必要な情報なのかの判断がつくようになった。