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システムモデルで防災グッズを用意してみた

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こんにちは、レヴィの五十嵐です。

このコロナ禍の中で地震や水害などが複合的に起きる複合災害に対して、全国的に懸念が高まっています。

我が家でも、しばらく防災グッズの見直しをしていなかったので、今のうちに備えておこうということになりました。 早速、「防災グッズ 必要なもの」などとググってみたのですが、「これを用意しておたほうが良い」といった情報が色々と出てきます。 むしろ情報が出過ぎて、結局何を最低限揃えておかないといけないのか良く分からなくなってしまいました、、、

そこで、そんな時はシステムデザイン的に要求を整理するという事が役立ちそうと思い、システムモデルの一種である要求図を描いてみることにしました。

そんな経緯で、今回はシステムモデルを使って防災グッズの用意を設計していった様子をご紹介したいと思います。

スコープを決める

要求図を描く前に、まずはスコープを決めます。

システムデザイン的にはコンテキスト図を用意して、防災グッズを利用する人やどういう環境で使われるかを洗い出していき、必要に応じてスコープを決めていきます。 ただ、私は防災の専門家ではないため、なかなかコンテキストのイメージが湧きませんでしたので、今回はコンテキスト図は描かずに専門家が提供している情報を参考にスコープを決めました。

阪神・淡路大震災をきっかけに設立された「人と防災未来センター」によると、「備えの段階」というものがあるそうで、

  • 0 次(外出先で被災した時の備え)
  • 1 次(非常時に持ち出して命を守る最低限の備え)
  • 2 次(被害が長期化した時に安心する備え)

の 3 段階に分けられるそうです。

まず必要だろうとイメージしていたのは 1 次の備えだったので、今回は 1 次の備え用の防災グッズをスコープ(対象のシステム)としました。

要求図を描いてみる

1 次の備えの定義は「非常時に持ち出して命を守る最低限の備え」ですが、具体的な要求として何を設定すれば良いかを検討するために、他の防災情報サイトを調べて要求になりそうな情報を集めました。 その結果、1 次の備えでは 1, 2 日を乗り切れれば良く、その後は救援物資や2次の備えに頼るということだったので、今回は 1 番上の要求に「被災後 3 日間は過ごせる(生き延びられる)」を置きました。 ここから、この要求を MECE を意識しながら 3 つの要求に分解していきました。

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第1階層と第2階層の要求

分解した要求について 1 つずつ着目していきます。 まずは「安全を確保できる」という要求ですが、混乱した中で 3 日過ごすとなると、何かのトラブルや危険な状況に遭遇するかも知れません。そうなったとき、「周りに助けを求められる」ことや、安全を確保するため移動する時に「さっと持ち出せる」という、さらに具体的な要求がありそうです。

このように、ある程度具体的な解決策をイメージできる粒度まで要求を分解していき、最終的に分解した要求を満たす要素(=ここでは、具体的な防災グッズの種類)まで出していきました。 その結果がこちらです。

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「安全を確保できる」の要求を分解し、要求を満たす要素を導出

第2階層の他の要求「身体を健やかに保てる」と「適切な判断ができる」についても、同様に分解と満たす要素を出していきました。

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「身体を健やかに保てる」と「適切な判断ができる」についても分解

このようにして、以下の要求図が完成しました。

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要求図の全体像

実装(用意)してみる

システムデザイン的には、次にユースケース図を作成し、利用シーンを考えることで本当に要求を満たしているのかといった整合性を確認します。 しかし、今回は目的や利用シーンが比較的単純なので、ユースケース図を描かずに実装(グッズの用意)に着手しました。

こちらが、要求図を基に実装した我が家の防災グッズ(version 1.0)です。

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実装した防災グッズたち

まとめ

まだまだ必要なものがありそうですが、今回要求図を作成したおかげで最低限必要な防災グッズが揃ったと思います。 また、今回はスキップした 0 次や 2 次の備えについても、このように設計して準備しておこうと思っていますので、機会がありましたらまたご紹介させていただきます。

みなさんも、何かを準備したり設計しようとしたときに迷ったら、システムとして捉え、システムデザイン的な考えをしてみてはいかがでしょうか? また、身近なものでもシステムモデルで表現してみることで、何か新しい気づきに出会うことがあるかも知れません。

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