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映画「TENET テネット」を観たら回文を作りたくなった話

こんにちは、五十嵐です。 世間では鬼滅の刃の映画が記録的な大ヒットしていますが、僕は最近「TENET テネット」を観てきました。

公開前から期待していたのですが、期待を上回る内容でした。 映像も凄いと感じたのですが、僕はそれよりは劇中の様々な「仕掛け」が結構複雑で面白く感じました。

ネットで調べていてもこの複雑な仕掛けについて興味を持った人は多いみたいで、いつくかの考察サイトが出てきます。 登場する装置やストーリーの流れなどについて図解しているものもあるのですが、その中で「回文」について言及しているものに興味を持ちました。

知っていらっしゃる方も多いと思いますが、回文は言葉遊びの一種で、上下、左右から読んでも同文になっている文のことです。 日本では「竹やぶ焼けた」や「私負けましたわ」などが有名で、当然世界でも回文が多数存在します。その中でも有名なものがこちらみたいです。

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Sator Square (Photo by M Disdero)

これは Sator Squre というラテン語の回文で、「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」(意味は「農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする」)の 5 つの言葉が四角形に組まれているものです。 これは完璧な回文とも言われていて、左上から読んでも右下から読んでも、右に読んでも左に読んでも、すべて「SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS」になります。

もうお気づきだと思いますが、「TENET」の文字がこの回文に含まれていて、映画の題名はここからも来ていると言われています。 実際に、「AREPO」や「SATOR」と言った言葉は(逆読みしたOPERAやROTASなども!)、作中に登場する人物や重要な要素などになっていますので、ほぼ確実に参考にされていると思います。 (ちなみに、TENET では時間の逆行というテーマがあるのですが、回文の逆さまから読んでも意味が通じるという特性がアナロジーになっていて、とても面白みを感じますね)

そんなこんなで、回文について調べていたら自分でも作ってみたくなってしまいました。 回分づくりは初めてなので作り方を調べると、色々と決まり事を満たしている必要と、ステップがあることがわかりました。

このように、「ある要求を満たすこと」や「ある手順が存在すること」などはモデルを使って整理したほうが良さそうです。

作成したモデル

回文の決まりごとを要求図、回文の作成手順をアクティビティ図を使って描いてみました。 ちなみに、今回は日本語の回文を作るという目的なので、日本語の回文の決まりごとを表現しました。

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要求図: 回文の決まりごと

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アクティビティ図: 回文の作成手順

作成した回文

この要求と作成手順を理解した上で、私も回文を作成してみました。 まず、最初に選ぶ好きな言葉ですが、レヴィらしく「モデル」にしてみました。 そして、「もでる」を逆さまにした「るでも」の間や前後に言葉を追加していって出来た回文が以下です!!

「夜でも良いモデルよ」(よるでもいいもでるよ)

・・・

日常会話で使うシーンがなかなか思い浮かばない文とはなりましたが(笑)、ルールには則って回文としては成立していますね。

まとめ

今回は短い回文しか作れませんでしたが、モデルに記載している制約・例外やコツなどをもっと駆使すれば長い回文が作れそうな気がします。 みなさんも、回文を作りたくなったらこのモデルを参考にして作成してみてはいかがでしょうか?

レヴィでは、このように日常の中でもモデリングの有用性を確かめられる記事を他にも書いていますので、ぜひ御覧ください。

<日常の中でモデリングしてみた記事> blog.levii.co.jp blog.levii.co.jp blog.levii.co.jp blog.levii.co.jp