こんにちは、システムデザイン研究所の三浦です。
先日、青翔開智高等学校(鳥取市)の1年生たちを対象にシステム思考入門の授業を行いました。Balusを活用することで、リモートでもスムーズな授業進行とシステム思考の実践を実現することができたので、その様子を簡単に報告します。
青翔開智中学校・高等学校はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校であり、デザイン思考を取り入れた探究学習や「図書館の中に学校がある」というコンセプトの校舎など、独特で優れた教育方針とその成果が話題になっている学校です。BSテレ東の「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」でも詳しく紹介されていました。
そんなすごい学校の皆さんにとって、システム思考やBalusが役に立ってくれるといいなと思います。
システム思考とは何か?
今回は入門編ということで、まずは「システム思考とは何か?」や「システムとは何か?」からお話をはじめました。
システム思考に含まれる考え方や方法論には様々なものがありますが、今回は「対象をシステムとして考える」「因果のつながりを考える」「多面的に考える」について取り上げ、特に「因果のつながりを考える」についてはBalusを使った演習も行いました。
システムとは何か?についてはこちらの記事で詳しく書いたので、ご関心のある方は覗いてみて下さい。
問題の目的と原因を考える
Balusを活用すれば、システム思考を実践したり例を見せたりすることが簡単にできます。
今回は着目する問題について、「なぜその問題を解決したいのか?」や「その問題を引き起こす原因は何か?」についてシステム思考で考えていくモデリングを扱いました。それらを考えておかないと、意味のない解決策や対処療法的な解決策につながってしまいます(そして世の中ではそのようなことがよくあります)。
例を見せるところでは、ジビエの肉質をAIで判定するサービス「ジビエ-アイ」の目的構造を取り上げました。ここに掲載する図では上の方が切れてしまっていますが、ジビエ-アイの実現がどのように大きな目的(ここでは鳥取県の行政の意図)につながっているのかが表現されています。
ただ例を見るだけでなく、実際に高校生たちにも「身近な問題」に着目して因果モデルを描いてもらいました。Balusを使えば、50人以上の生徒が同時にモデリングしていくことができます。
下の図は高校生がBalusで描いた因果モデルの例です。短い演習時間の中でちゃんとした因果モデルを描くことができていて、なかなかすごいです。
高校生の声
授業の最後はBalusを使って「ふりかえり」を行いました。授業を通して学べたことや感じたことをノードに書いていきます。ここではいくつかの振り返りノードを抜粋して紹介します。
関連リンク
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